もっと俺を、好きになれ。


最後には恥ずかしくて、斎藤くんの目を見られなかった。

「はは、叶ちゃん……かわいい。っていうか、大胆すぎるだろ。俺の中の叶ちゃんのイメージ、この数日ですっごい変わった」

え?

──ギクッ

「か、変わったって、どんなふうに?」

もし嫌な方向に変わってたら、どうしよう。

「もっとクールな子かと思ってたけど意外と熱いし、思ってることが顔に出にくい分、言葉で表現してくれる子なんだなって。見直したっていうか、すっげーかわいいなって……」

え……?

恐る恐る顔を上げると、照れたように頬をかく斎藤くんの姿があった。ほんのり赤くなっているような気もするけど、あたしの目がおかしいのかな。

「しっかりしてそうに見えて天然だし、無防備すぎて、危なかっしくて放っておけないところもあるし」

「っ……!」

だ、ダメだ、ヤバい、恥ずかしいよ。

そんなふうに見ていてくれたんだって……思わず頬がゆるむ。

「それに意外とよく笑うよな、叶ちゃんって。俺、叶ちゃんの笑った顔好きかも」

──ドキン

す、好きかもって、きっとそういう意味で言ったんじゃないと思う。

でも、うれしすぎてさらににやけてしまった。