斎藤くんは前より気持ちをストレートに伝えてくれるようになったし、一緒にいるとドキドキさせられっぱなしで。
でも、とても幸せで。
こんな幸せが、永遠に続いていけばいい。
ねぇ、斎藤くん。
あたしはとてもうれしいのです。
今日もきみと両想いだということが。
ずっとずっと、あたしのそばにいて。
あたしもずっと、きみのそばにいる。
一昨日よりも、昨日よりも、さっきよりも、斎藤くんのことを好きになってる。
この気持ちに限界ってあるのかな。
きみの隣にいて、それをたしかめたい。
なーんてね。
「叶ちゃーん、なにしてるの〜?」
「あ、はーい、今行くー!」
あたしは弾むような足取りで体育館の出口へと走った。
思わず頬がゆるんで、キュッと唇を結ぶ。
ちらっと後ろを振り返ると、優しい笑顔でこっちを見ている斎藤くんがいた。