もっと俺を、好きになれ。


頭がのぼせて、全身の血液が沸騰してそうなくらい熱い。

「この先叶ちゃんを困らせることも、いっぱいあると思う」

「……っ」

「それでも、いいの? まぁ、無理って言われても離してやらないけど」

そんなことを言われちゃったら、もう──。

斎藤くんの熱に侵されて、倒れちゃいそうだよ。

「さ、斎藤くんが、甘い……」

「嫌なの?」

フッと笑う声がして、からかわれているんだってことがわかる。

「叶ちゃん限定だよ?」

こんな状況なのに、斎藤くんは余裕たっぷりだ。

「そ、そんな恥ずかしいことよく言えるね……っ」

「相手が叶ちゃんだから、言いたくなるんだよ」

「なっ、ドキドキしすぎておかしくなりそう……」

カーッと顔が熱くなって、もう耐えられない。

「他の男にその顔見せるの禁止だから」

「そ、その顔って?」

「今にもとろけそうになってる顔」

「ええ? あたし、そんな顔してる?」

「色っぽくてヤバいから、俺以外の男の前では禁止な」

顔からプシューッと音を立てて蒸気が出ていく。

こ、これが、独占欲ってやつですか?

あたしには刺激が強すぎる。

「さ、斎藤くんも、他の女の子と……あんまり仲良くしないでね?」