もっと俺を、好きになれ。


──ピカ

──ゴロゴロゴロゴロゴロ

──ポツポツ

「うわ、降ってきた」

学校を出た途端、稲光が辺りに反射して大きな轟き音が鳴った。

そのすぐあとに降り出した雨。

最初は小雨だったのに、だんだんと本格的になってきて、ものの数分もしないうちに本降りになった。

今日は天気予報で午後からの降水確率が七十%だったから、傘を持ってきていたあたしはとっさにそれを開いて雨を避ける。

待ち合わせ場所の駅前の本屋さんに着いたけれど、斎藤くんはまだきていないようだった。

辺りを見渡してみても、それらしい人は見当たらない。

学校を出たのはほぼ同じくらいの時間だから、すぐに現れてもおかしくはないはずなんだけど。

大丈夫かな、斎藤くん……。

本降りになる雨を見て、だんだんと心配になってくる。

傘、持ってるかな。

持ってなかったら、完璧にずぶ濡れだ。

それか、どこかで雨宿りしてるのかもしれない。

スマホを確認したけど、斎藤くんからの連絡はなかった。

気になってしまい、本屋さんの中へは入らずお店の前で待つことに。

ローファーから水がしみて、靴下がビチョビチョで気持ち悪い。足元が冷えて、なんだか少し肌寒い気もする。