「いいもん。太らない体質だし!」


「あたしなんか食べた分だけ太っちゃうから、気をつけないとね!」


と言いつつも、あたしとあんまり変わらないぐらいの量のケーキをとっている由麻は羨ましいぐらいにスタイルがいい。


「ねね、最近新堂くんとデートとか行った??なんか進展したって言う話聞かないからつまんない。」


「う~ん・・・。相変わらず忙しいみたい。今はフランス語の勉強中だってさ。」


あたしはイチゴタルトに手をつけた。


「そっかあ。何か大変だね・・・?寂しくない??」


「寂しいけど・・・ガマンしなきゃやっていけないもん。少しでも一緒に居れるだけで幸せだから。」


今も由麻の薬指を見ると、胸が切なくなる。あたしだって、二人の絆が欲しいけど・・・。