「じゃあ、俺勉強しなきゃいけないから。」


新堂くんはそういい残し、左手にノートやらをすべて抱えて去っていってしまった。


「変なやつ。」


あたしは教室から出て、購買へと急いだ――。


思い返すと、宏輝の印象はあんまりよくなかったんだよね・・・。


「ねぇ、礼菜ケーキとりすぎじゃない??太るよ?」


【Maria】のケーキはどれもおいしそうなものばかりだったから、ついたくさん手にとってしまう。


あたしのお皿は色とりどりの甘さによって埋め尽くされてしまっている。