「え、これって・・・!!」


あたしの指には蝶の模様が入ったシルバーリングがはめられていた。


「俺と礼菜の絆・・・だろ?ほら、ペアリング。」


宏輝はあたしに左手を見せた。


「ありがとう・・・ありがとう・・・。」


また、宏輝に泣かされる。


「じゃあ、放課後図書室で待ってるからな。」


変わらず、あたしたちは5分間だけの甘い時間を図書室で過ごしているはずだよね。


きっと、これからも・・・。


変わらない愛のままで―――。



         end