~瑠璃色。秘密の放課後~
ちょっとドアから覗いてみたりして。私は少し開いたドアの隙間から、顔を覗かせる。
あっ、いた!
心の中でそう叫ぶ私の胸は今、ドキドキを音をたてるようだった。
優しい眼差しで、また利用者と喋ってる。悠くん。
私はその少し瑠璃色の瞳に恋をした。深く、深く、吸い込まれてく。そうして私は、ちゃんと幾度も息を吸って_図書館という楽園へと、足を一歩、踏み入れた_。
「あ、夢ちゃんだ。今日も借りてくの?」
夢ちゃん。その声が脳内にやけに残り、離れない。ポンッと、胸が弾けそう。
「うっ、うん。悠くんも、お疲れ様…っ!」
「ありがと。あっ、そうだ。今日、夢ちゃんにお薦めしようと思ってたんだ。これ」
彼はそう言うと、鞄の中から一冊の本を取り出す。分厚い、星の本を。
私、それをマジマジと見つめてた。
もしかして_なんてね。期待してみたりして。
そしたら。
「これ、俺が選んだ、夢ちゃんへの、お薦めの本。夢ちゃんよく、星とか天体観測の本読んでるから、好きなのかなぁ、って」
え、そんなこと思ってたんだ_。私が、星ずきなこともお見通しで……。
私の顔は自然と綻ぶ。
「あっ、ありがとう…!!大事に、するね」
そう言うと私は恥ずかしさとこそばゆさで、悠くんから顔を背けて図書館を後にしようとしてた。
なのに。
「バイバイ。夢、ちゃん!また来てよな?」
振り向かざるを得ないよ。こんな_。
私は火照った顔のまま、彼に笑いかけ_。
「うんっ。また、来るよ!」
と、瑠璃色の瞳の君に。
染み込んでゆく、甘い甘い、私と君だけの、恋。秘密の時間。
まだまだこの恋、始まったばかり。でも、結ばれるのも、そう先じゃあないかも?
そう思った、夕暮れ時。
ちょっとドアから覗いてみたりして。私は少し開いたドアの隙間から、顔を覗かせる。
あっ、いた!
心の中でそう叫ぶ私の胸は今、ドキドキを音をたてるようだった。
優しい眼差しで、また利用者と喋ってる。悠くん。
私はその少し瑠璃色の瞳に恋をした。深く、深く、吸い込まれてく。そうして私は、ちゃんと幾度も息を吸って_図書館という楽園へと、足を一歩、踏み入れた_。
「あ、夢ちゃんだ。今日も借りてくの?」
夢ちゃん。その声が脳内にやけに残り、離れない。ポンッと、胸が弾けそう。
「うっ、うん。悠くんも、お疲れ様…っ!」
「ありがと。あっ、そうだ。今日、夢ちゃんにお薦めしようと思ってたんだ。これ」
彼はそう言うと、鞄の中から一冊の本を取り出す。分厚い、星の本を。
私、それをマジマジと見つめてた。
もしかして_なんてね。期待してみたりして。
そしたら。
「これ、俺が選んだ、夢ちゃんへの、お薦めの本。夢ちゃんよく、星とか天体観測の本読んでるから、好きなのかなぁ、って」
え、そんなこと思ってたんだ_。私が、星ずきなこともお見通しで……。
私の顔は自然と綻ぶ。
「あっ、ありがとう…!!大事に、するね」
そう言うと私は恥ずかしさとこそばゆさで、悠くんから顔を背けて図書館を後にしようとしてた。
なのに。
「バイバイ。夢、ちゃん!また来てよな?」
振り向かざるを得ないよ。こんな_。
私は火照った顔のまま、彼に笑いかけ_。
「うんっ。また、来るよ!」
と、瑠璃色の瞳の君に。
染み込んでゆく、甘い甘い、私と君だけの、恋。秘密の時間。
まだまだこの恋、始まったばかり。でも、結ばれるのも、そう先じゃあないかも?
そう思った、夕暮れ時。