あの時は、小学二年生の私。おばあちゃんのお見舞いに言ったところ、別室の男の子に目をひかれた。
「ん?どうしたの君」
話しかけられ、ドキッとする。
「あー、えっと、おばあちゃんのお見舞いでここに居るの。あなたは?病気?」
小学生ながらに聞いた。
「うん。ガンって言ってね、もう治せないんだって。僕は死ぬまで、ここにいなくちゃいけないんだ」
寂しそうな男の子。
「お友達は?お友達いたら、心配するよ」
「お友達は.......いない」
「じゃあ、私がお友達ね!カンシオン。よろしくお願いします」