「そういえば、先輩と入江が今度また家に来たいと言ってた」
「室山さんと入江さんが?」
ふと思い出したように言う智大に藍里が首を傾げると、智大は苦笑して頷いた。
「懐妊祝いだと言ってたな。藍里が嫌なら断るけど」
「ううん。慣れてないからまだ少し怖いけど……智君の仲間で良い人達なのは知ってるから、大丈夫!」
無意識に恐怖を感じてしまうのはどうにもならないけれど、頭ではちゃんと怖がることはない人達だと理解している。
それに、智大がいてくれるのだからそれだけで心強いと藍里は智大の話に快諾した。
「無理しなくていいからな?食べ物や飲み物は向こうで用意するらしいから、藍里は何もしなくていい」
「そんなわけにはいかないよ……」
相手は智大が日頃お世話になってる先輩と後輩なのだから、やはりしっかりとおもてなししたいし、喜んでほしい。
そう思っていたのに智大は苦笑するともう一度、大丈夫だ。と言った。
「藍里が気を使って何か用意したら、罰として俺が訓練で思いきりしごかれるらしい。だから、俺のためにゆっくりしとけ」
「え、えぇ……」
そんなことを言われたら何も出来なくなる。
何ともずるい説得に藍里が小さく口を尖らせると、周りに誰もいないことをいいことに尖った唇に智大が触れるだけのキスをした。
「っ……!?」
「なんだ、キスをねだってたんじゃないのか?」
「こ、こんなところでそんなことしないよ……っ!その……いつか家では……ねだるかもしれないけど……」
そう小声で呟く声を智大はしっかり拾ったようで、嬉しそうに微笑まれた。
その笑顔を見て藍里もやがて笑顔を浮かべ、家につくまでの間他愛もない話をいくつもしながら笑い合うのだった。
「室山さんと入江さんが?」
ふと思い出したように言う智大に藍里が首を傾げると、智大は苦笑して頷いた。
「懐妊祝いだと言ってたな。藍里が嫌なら断るけど」
「ううん。慣れてないからまだ少し怖いけど……智君の仲間で良い人達なのは知ってるから、大丈夫!」
無意識に恐怖を感じてしまうのはどうにもならないけれど、頭ではちゃんと怖がることはない人達だと理解している。
それに、智大がいてくれるのだからそれだけで心強いと藍里は智大の話に快諾した。
「無理しなくていいからな?食べ物や飲み物は向こうで用意するらしいから、藍里は何もしなくていい」
「そんなわけにはいかないよ……」
相手は智大が日頃お世話になってる先輩と後輩なのだから、やはりしっかりとおもてなししたいし、喜んでほしい。
そう思っていたのに智大は苦笑するともう一度、大丈夫だ。と言った。
「藍里が気を使って何か用意したら、罰として俺が訓練で思いきりしごかれるらしい。だから、俺のためにゆっくりしとけ」
「え、えぇ……」
そんなことを言われたら何も出来なくなる。
何ともずるい説得に藍里が小さく口を尖らせると、周りに誰もいないことをいいことに尖った唇に智大が触れるだけのキスをした。
「っ……!?」
「なんだ、キスをねだってたんじゃないのか?」
「こ、こんなところでそんなことしないよ……っ!その……いつか家では……ねだるかもしれないけど……」
そう小声で呟く声を智大はしっかり拾ったようで、嬉しそうに微笑まれた。
その笑顔を見て藍里もやがて笑顔を浮かべ、家につくまでの間他愛もない話をいくつもしながら笑い合うのだった。



