「……私の仕事がなくなっちゃう」
小さく呟いた不満げな声は智大に届いたらしく、振り返ることなく智大はきっぱりと言いきった。
「今の藍里の仕事は、子供を腹の中で育てることだろう。それ以外のことは俺が出来るだけやる。
前にも言ったけど、藍里は甘えられる時に甘えとけばいいんだよ」
「甘える……」
洗濯物を干し終わりこっちを向いた智大に、藍里はおずおずと両手を広げて智大を見つめた。
そんな藍里の仕草の意味が分からず首を傾げている智大に、藍里はおずおずと口を開いた。
「あ……甘えたいです……ギュッてしてください」
自分からこんなことを言うのは恥ずかしすぎて、真っ赤になりながら智大を見上げると智大は一瞬目を丸くして固まった。
けれどすぐに目も口元も緩めると、カゴを傍らに置いて先程のように藍里をその逞しい腕の中に閉じ込めた。
「智君、大好き」
「前も言ったが俺の方が好きだ。まあ、俺は藍里を愛してるけどな」
「じゃあ、私も……」
愛してる。そういう前に智大に首筋に唇を寄せられ、身を固くした藍里はそのまま何も言えずにギュッと抱きつくのだった。
小さく呟いた不満げな声は智大に届いたらしく、振り返ることなく智大はきっぱりと言いきった。
「今の藍里の仕事は、子供を腹の中で育てることだろう。それ以外のことは俺が出来るだけやる。
前にも言ったけど、藍里は甘えられる時に甘えとけばいいんだよ」
「甘える……」
洗濯物を干し終わりこっちを向いた智大に、藍里はおずおずと両手を広げて智大を見つめた。
そんな藍里の仕草の意味が分からず首を傾げている智大に、藍里はおずおずと口を開いた。
「あ……甘えたいです……ギュッてしてください」
自分からこんなことを言うのは恥ずかしすぎて、真っ赤になりながら智大を見上げると智大は一瞬目を丸くして固まった。
けれどすぐに目も口元も緩めると、カゴを傍らに置いて先程のように藍里をその逞しい腕の中に閉じ込めた。
「智君、大好き」
「前も言ったが俺の方が好きだ。まあ、俺は藍里を愛してるけどな」
「じゃあ、私も……」
愛してる。そういう前に智大に首筋に唇を寄せられ、身を固くした藍里はそのまま何も言えずにギュッと抱きつくのだった。



