「小蔦、顔色悪いけど大丈夫?」
トリミングルームに入ると先輩が心配そうな顔をして聞いてきたけれど、藍里は微かに青白くなった顔のまま頷いた。
「大丈夫です。……ちょっと久しぶりにお会いしたので……緊張したんだと思います」
「……やっぱりあの人、小蔦の知り合いだった?会っても良かったの?」
それとも、頑として断れば良かった?と聞かれ緩やかに首を横に振ると少しだけ眉を下げて微笑んだ。
「いえ、受け付けて大丈夫でした。あの人は幼馴染みで……えっと……主人、の……お兄さんです」
“主人”と言う言葉にどうしても引っ掛かりを覚えてしまい未だにスムーズに言えないが、何とかそう言うと先輩は目を丸くしていた。
「へえ……あの人が義兄?なら尚更何で小蔦に拘ったのかしら?小蔦の男性恐怖症のこと知ってるんでしょ?」
「えっと、聞きたいことがあったみたいです……」
「小蔦に?弟に聞けばいいのにわざわざ小蔦に会いに来るなんて……」
藍里の事をとても可愛がってくれている先輩は圭介の行動に不満そうだった。
けれど、藍里が抱っこしたままのマルに気付いた時には笑顔に戻り、ねー?困ったご主人様ねー。と話していた。
トリミングルームに入ると先輩が心配そうな顔をして聞いてきたけれど、藍里は微かに青白くなった顔のまま頷いた。
「大丈夫です。……ちょっと久しぶりにお会いしたので……緊張したんだと思います」
「……やっぱりあの人、小蔦の知り合いだった?会っても良かったの?」
それとも、頑として断れば良かった?と聞かれ緩やかに首を横に振ると少しだけ眉を下げて微笑んだ。
「いえ、受け付けて大丈夫でした。あの人は幼馴染みで……えっと……主人、の……お兄さんです」
“主人”と言う言葉にどうしても引っ掛かりを覚えてしまい未だにスムーズに言えないが、何とかそう言うと先輩は目を丸くしていた。
「へえ……あの人が義兄?なら尚更何で小蔦に拘ったのかしら?小蔦の男性恐怖症のこと知ってるんでしょ?」
「えっと、聞きたいことがあったみたいです……」
「小蔦に?弟に聞けばいいのにわざわざ小蔦に会いに来るなんて……」
藍里の事をとても可愛がってくれている先輩は圭介の行動に不満そうだった。
けれど、藍里が抱っこしたままのマルに気付いた時には笑顔に戻り、ねー?困ったご主人様ねー。と話していた。



