次の日、藍里は温もりの中で目を覚ました。
「ん……え……?」
顔を上げると、目を閉じて眠っている智大の顔が近距離にあって藍里は目を丸くした。
リビングで座ったまましっかり抱きしめられていて、よく見ると智大の服は昨日帰ってきたままだった。
離さないでと言ったからご飯も食べず、風呂も入れずにずっと抱きしめていてくれたことに藍里は申し訳なさを感じると同時に、キュンと胸が締め付けられるような感じがした。
「智君、智君起きて」
悪いとは思いながらもこのままではいけないと智大を揺すって起こすと、智大はゆっくりと目を開けた。
「……藍里?」
「おはよう、智君。あの……昨日は……」
子供みたいに泣いてしまった事が恥ずかしいし、目はきっと腫れぼったくなっているはずで目を合わせづらかった。
視線をさ迷わせて何て言おうか悩んでいたら、智大が額に触れるだけのキスをしてきた。
「と……智く……っ!?」
「おはよう。離れていいならシャワー浴びてくるけど」
「あ、は、はいっ」
どうぞっ!と智大から離れると、智大は藍里の慌て具合が面白かったのかフッと笑って立ち上がった。
「すぐに戻ってくるから待ってろ。……体が辛くなくて動けるなら飯頼めるか?」
「わ、分かった……すぐに用意するね」
こくこくと何度も頷くと、智大はそのままリビングを出ていった。
突然の甘い雰囲気に最近忘れていた智大の寝起きの悪さを思い出し、藍里は一人真っ赤になって固まっていた。
「ん……え……?」
顔を上げると、目を閉じて眠っている智大の顔が近距離にあって藍里は目を丸くした。
リビングで座ったまましっかり抱きしめられていて、よく見ると智大の服は昨日帰ってきたままだった。
離さないでと言ったからご飯も食べず、風呂も入れずにずっと抱きしめていてくれたことに藍里は申し訳なさを感じると同時に、キュンと胸が締め付けられるような感じがした。
「智君、智君起きて」
悪いとは思いながらもこのままではいけないと智大を揺すって起こすと、智大はゆっくりと目を開けた。
「……藍里?」
「おはよう、智君。あの……昨日は……」
子供みたいに泣いてしまった事が恥ずかしいし、目はきっと腫れぼったくなっているはずで目を合わせづらかった。
視線をさ迷わせて何て言おうか悩んでいたら、智大が額に触れるだけのキスをしてきた。
「と……智く……っ!?」
「おはよう。離れていいならシャワー浴びてくるけど」
「あ、は、はいっ」
どうぞっ!と智大から離れると、智大は藍里の慌て具合が面白かったのかフッと笑って立ち上がった。
「すぐに戻ってくるから待ってろ。……体が辛くなくて動けるなら飯頼めるか?」
「わ、分かった……すぐに用意するね」
こくこくと何度も頷くと、智大はそのままリビングを出ていった。
突然の甘い雰囲気に最近忘れていた智大の寝起きの悪さを思い出し、藍里は一人真っ赤になって固まっていた。



