「男は簡単にそんな言葉使わないもんだろ。俺だって妻には滅多に言わないぞ?」

「信じられないです!俺だったら奥さんみたいに素敵な彼女がいたら、毎日でも愛を囁きますよ」

「毎日……」

毎日可愛いとか好きとか言われたら……。
一瞬想像して、それは何て羨ましくて恥ずかしいことなんだろうと思った。

「言葉の安売りにならなきゃいいけどな」

「酷いですね!愛の言葉に安売りなんてないですっ!きっと喜んでもらえるはずですよ!ねえ、奥さん!」

「そう、ですね……もしそんな言葉を毎日言われたら……恥ずかしくてどうにかなっちゃいそうですけど、でもきっと、それ以上にすごく嬉しくて……幸せな気持ちになると思います」

照れながらも笑顔を浮かべて言うと、三人は目を見開いて口を閉ざした。
どうしたのかと首を傾げていると三人は机に身を乗り出し、顔を近づけて話し出した。

「……やばいです。あの笑顔、めちゃくちゃ可愛いです。先輩、離婚する予定ないですか?」

「あるわけないだろ。いい加減にしろ」

「いや、俺、自分の嫁さん一筋だけど今のはグッときた」

「先輩までなんですか。絶対譲りませんからね」

すぐに三人の話し合い?が終わると、そこからは入江が好みの女性をどうやって口説くのか、室山がそんな女性と接近するためにどう接していくのかを話し出し、それは女性が聞く話ではないと藍里は智大に寝室に追いやられてしまった。