たくさん作った料理も男性三人で食べたら一瞬で無くなってしまった。
すると次は二人が持参したと言う酒やノンアルコールのビール、酒のアテなどを食べていたのだけれど、明日一日休みの入江が酒を呑んだところ見事に酔ってしまい絡みだしてきた。

「永瀬先輩の奥さんって料理上手だし、小さくて可愛いし……本当羨ましいですよー。
奥さん、先輩と一体どこで出会ったんですかー?」

「えっと……よ、幼稚園の時に……」

「幼稚園?幼馴染みって奴ですか?いい響きですよね、幼馴染み……。
もしかして先輩、その時から奥さんの事好きだったんですか?だとしたら先輩の執念凄くないですか?」

「何が執念だ」

「だって、先輩の奥さん愛って班の中でも群を抜いて凄いじゃないですかー。きっと先輩の事だから、お付き合いしてる間の時も奥さんの事可愛がりまくってたんじゃないですかー?
聞いてくださいよ奥さん。先輩って職場で奥さんの弁当食べる時、いっつも幸せそうな顔してて、ベタ惚れだなーって皆で……」

「煩い」

「ぶっ!?」

ペラペラ話す入江の口に智大が枝豆をさやごと大量に突っ込むと、入江は目を白黒とさせ室山は声を出して笑っていた。
昔の話と職場での話はされたくないのか、えらく不機嫌な様子の智大に藍里が慌てていると、入江はむしゃむしゃとさやごと枝豆を食べてゴクッと飲み込んだ。