「痛みも最初だけで、今は全然痛くないよ?」
「それでも傷は傷だ」
「でも、トリマーしてたらこれくらいしょっちゅうだし……」
「だから辞めてほしいと思ったんだ」
言われたことに驚き、藍里は絶望するような気持ちになった。
やっぱり仕事を辞めろと言われるのかと、そう思っていると突然抱きしめられた。
「そんな顔するな。本当に辞めろって言った訳じゃない。
辞めてほしい気持ちはあるが……藍里の気持ちを無視することも、無理矢理従わせることもしない」
「ほ、本当……?」
「本当だ。だからそんなに心配そうな顔をしなくてもいい。出来るだけ傷を作ってほしくないけどな……」
「わ、分かった……頑張る……」
こくこくと何度も頷くと智大は藍里を抱きしめる力を少し強めた。
ビクッと反応したと同時にドキッと胸が高鳴ると次には震えと同時にドキドキと胸が落ち着きなく鼓動する。
ーーこ……こんなに密着してたら……。
この落ち着きのない胸の鼓動が伝わってしまうのではないかと慌てるが、智大の腕は緩みそうもない。
そうこうしているうちに額にいつかのような柔らかい感触が触れ、さらにビクッと体を跳ねさせた。
「それでも傷は傷だ」
「でも、トリマーしてたらこれくらいしょっちゅうだし……」
「だから辞めてほしいと思ったんだ」
言われたことに驚き、藍里は絶望するような気持ちになった。
やっぱり仕事を辞めろと言われるのかと、そう思っていると突然抱きしめられた。
「そんな顔するな。本当に辞めろって言った訳じゃない。
辞めてほしい気持ちはあるが……藍里の気持ちを無視することも、無理矢理従わせることもしない」
「ほ、本当……?」
「本当だ。だからそんなに心配そうな顔をしなくてもいい。出来るだけ傷を作ってほしくないけどな……」
「わ、分かった……頑張る……」
こくこくと何度も頷くと智大は藍里を抱きしめる力を少し強めた。
ビクッと反応したと同時にドキッと胸が高鳴ると次には震えと同時にドキドキと胸が落ち着きなく鼓動する。
ーーこ……こんなに密着してたら……。
この落ち着きのない胸の鼓動が伝わってしまうのではないかと慌てるが、智大の腕は緩みそうもない。
そうこうしているうちに額にいつかのような柔らかい感触が触れ、さらにビクッと体を跳ねさせた。



