店内に入ると、カウンター席にみき子と土居ちゃんが陣取っていた。みき子のショートヘアと、土居ちゃんのたっぷりとしたロングヘアが対照的だ。
「お待たせ」
とみき子を挟んで座ると、さっとおしぼりが出てきた。
店長の沖野さんはくっきりとした二重の目で微笑んで
「おす。また飲んで来たんでしょう。ななちゃん」
とからかうように訊いた。反射的に愛想の良い笑みを浮かべて、はい、と答えてしまう。
小動物系の可愛い顔をした啓太君がお皿を片手に戻ってきて
「沖野さん、油売ってないで働いて下さいよ」
と仏頂面で注意した。まだ二十歳そこそこの啓太君に、沖野さんは、すんません、と頭を下げると
「ななちゃんさ、紅茶のリキュール仕入れたんだけど、良かったらソーダ割りとかで飲む?美味しいよ」
と言った。飲みます、と即答する。
「ちょっとななだけずるい」
みき子がすかさず文句を言う。淡いグレーのニットも白いレースのスカートもお洒落なのだけど、カウンターにどかって肘をついているのが残念だ。
「ななちゃんは親戚みたいなもんだしなあ。なんなら自分でシェイカー振る?」
「は、親戚ってなに?」
と訊き返しつつも嬉しそうなみき子に、土居ちゃんがあきれ顔でショートカクテルのグラスを傾けた。ずいぶん綺麗な青いラップドレスを着ている。
「お待たせ」
とみき子を挟んで座ると、さっとおしぼりが出てきた。
店長の沖野さんはくっきりとした二重の目で微笑んで
「おす。また飲んで来たんでしょう。ななちゃん」
とからかうように訊いた。反射的に愛想の良い笑みを浮かべて、はい、と答えてしまう。
小動物系の可愛い顔をした啓太君がお皿を片手に戻ってきて
「沖野さん、油売ってないで働いて下さいよ」
と仏頂面で注意した。まだ二十歳そこそこの啓太君に、沖野さんは、すんません、と頭を下げると
「ななちゃんさ、紅茶のリキュール仕入れたんだけど、良かったらソーダ割りとかで飲む?美味しいよ」
と言った。飲みます、と即答する。
「ちょっとななだけずるい」
みき子がすかさず文句を言う。淡いグレーのニットも白いレースのスカートもお洒落なのだけど、カウンターにどかって肘をついているのが残念だ。
「ななちゃんは親戚みたいなもんだしなあ。なんなら自分でシェイカー振る?」
「は、親戚ってなに?」
と訊き返しつつも嬉しそうなみき子に、土居ちゃんがあきれ顔でショートカクテルのグラスを傾けた。ずいぶん綺麗な青いラップドレスを着ている。



