莉桜は部屋に入り書斎の真ん中で藍を抱きしめていた。 「……藍……」 莉桜はとても小さく小さく囁いた。だから、藍は耳を澄ませて聞いた。 「……ん……?」 「…好き…」 莉桜の声はホントに小さくて小さくて消えてしまいそうだった。 「…うん。……あたしも好きだよ……」 だから、藍も小さく小さく答えた。 .