「今回俺が行ったのは、アリュデミっていう星で、そこでは、当たり前のように毎日戦があって、飢饉もあって、必ず誰かがないていた。

…行ったその日に黒い羽根を持った女の子にあったんだ。その子のお父さんが悪魔、お母さんが人間のハーフなんだけど、二人とも戦で死んだ。

…俺と会ったその日に。

行く宛もなかった俺は、一晩その子の家に泊めて貰うことになって、その子の家にいったんだ。

家の扉を開けて待っていたのは両親の亡きがらだけだった。

それから、その星にいる間置いてもらったんだけど、笑っている顔が泣いてるように見えるんだ」

まるで自分が悲しいような表情をしている、柊…。

「そう…。あなたなら、戦を止められ星をたて直す事ができる。だから、帰ってきたんでしょう?
…愛おしいその子のために」

藍は諭す様に話す。

「うん…」

柊は、コクリと頷くと藍から離れた。

「よし、頑張れ。なんかあったら私に言いなさい。手を貸すから」

「俺も手ぇ貸してやるよ」

藍と莉桜は、柊の頭をくしゃっと、撫でた。

「……うん、ありがとう。頑張るね」


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