「……リュウ、シャンはどうした?」

少しきつめな口調でもう一度聞く。
リュウは一度目線を落としてから答える。

「使用人達を護らせている」
藍と莉桜は顔を見合わせると頷きあった。

「リュウ、シャンに助太刀なさい。使用人達に害が及ばぬよう」

藍の言葉は、次期王陛下の命令であった。

「御意」

リュウは一礼してその場から駆けていった。

「碧、結希。怪我ない?」

「大丈夫か?」

藍と莉桜は心配の様子が伺える。

「大丈夫だって!!」

「問題ないぜ?」

碧と結希は笑顔で答える。
藍と莉桜は優しい笑顔を浮かべた。


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