-王宮にて-
「莉桜、やっぱりきたね。アデン、あいつは帰ってきた?」
「いえ、明晩お帰りになります」
「そ。じゃあ、生け捕りにしなくちゃね?間違っても、殺しちゃだめだよ?」
「わかってるって!アデン、ほどほどになっ」
「・・・あのですねぇ・・・あなたたちと一緒にしないで下さい」
アデンが渋い顔をする。
「わかってるもん!」
「わかってるって!」
藍と莉桜は見事にハモったが、その後三人は瞬く間に愛剣をてにもつ。
「今人が話してんだろっ!」
そう言って、剣を突き出して向かってくる男達をたった一振りで打ちのめす。また一人、また一人と打ちのめす。そして、五分と経たないうちに向かってきた六人の男たちを打ちのめしてしまった。
「まったく、あんの馬鹿が!城空けすぎなのよ!自分とこのくらいちゃんとしなさいよ!ったく」
「まぁ、あの人の言うことは絶対だしな」
「わかってるから、余計に腹がたつの!」
「・・・とりあえず、先を急ぎませんか?・・・」
アデンに促され王宮へと急いだのだった。


