「…シャン、二階に来たはイイケド、どの部屋いけばいいかわかんない…」
碧が突然立ち止まる。
「そうですね、ラン様のお部屋なら結希様達が勝手に入って来る事はないと思います」
「じゃ、藍の部屋行こう」
「はい。こちらです」
廊下を何度か曲がり歩いて行くと、一つの扉の前にきた。
「ここです。どうぞ」
シャンが扉を開ける。
「ありがとう。今更だけど勝手に入っていいの?」
「はい。碧様達の自由にして良いと伺っております」
シャンの案内で部屋のソファーに腰掛ける。
「長い髪ね。ねぇシャン、髪いじりっこしよ?髪結ったり飾ったりするのある?」
「はい」
シャンはソファーから立ち上がり、タンスからゴムや髪飾りの入った箱を持ってきた。
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