「わ、わかった…」


一切笑わない優翔を怖いと思いつつ、大人しく部屋へと戻る。

少し不機嫌だった…?
それでも理由はわからない。


思考を放棄した私は仰向けになる形でベッドにダイブした。

枕に顔を埋め、優翔の帰りを待つ。


なるべく考えないようにしようと思ったけれど、静かな空間のせいで不安なことばかりが頭に浮かび。

帰ってきたら怒られるのかな、とか不機嫌なままなのかな、と考えると怖くなってしまう。


「……何か、したっけなぁ」


どうしても上手くいかない。
女性らしくなるため、背伸びをしても。

努力が一切報われないのだ。

まだまだ始めたばかりのため、早速折れるわけにはいかないけれど。