キミの溺愛は甘すぎる。




「ねぇ、母さんも人のこと言えないよ。逆に母さんと父さんのほうがいちゃついてるんじゃないかな」


そんな幼い笑みを浮かべる未央ちゃんをじっと見つめ、優翔が口を挟んできて。



「なっ…!優翔、何言って…」

「俺の前でも平気でキスするし、額くっつけて笑い合ったり。なんか抱きしめ合いながらベタベタ触って…」

「あー!言わないで!」



まるで子供のように騒ぎ出す未央ちゃん。
彼女だからかわいいと思うのである。

本当に癒しだ。


あと5年くらい経てば私のほうが老けて見えるんじゃないかと結構本気で悩んでいる。



「恥ずかしいなら俺の前でもやめるべきだよ」

「だ、だって、拓哉(たくや)が勝手に……も、もう文句があるなら拓哉に言ってください!」


最後には未央ちゃんが怒り出してしまい、優翔は苦笑していたけれど。

私もふたりがイチャイチャしているところはよく見かける。