キミの溺愛は甘すぎる。




実は昨日から一週間、私と優翔のお父さんは泊まり込みの任務に当たっているらしく。

今日の朝はいつもより寂しい感じがしたけれど。



「あっ、鈴華笑ったでしょ!?」

「だって組長の言う通りだなって。
見ている私が暑苦しいくらいラブラブだから」

「ち、違うから…!」


お母さんはすごく綺麗な人だ。
けれど中身は恥ずかしがり屋という一面もある。


「ふふっ、確かに静音ちゃんと涼雅くんはずっとラブラブだね。高校生から変わらないよ」


未央ちゃんは懐かしそうに話しながら、にこにこかわいく笑う。

未央ちゃんは本当に優翔のお母さんなのかと思うくらい、見た目が年老いずかわいいまま。


二十代と言われても信じられるし、まだ制服だって着られそうだ。

童顔というのもあるかもしれないけれど。