一生この手を離したくないと心に誓ったあの初デート。

月日が経って、離れ離れになっても龍の心の中心には必ず瑠奈があった。

それは再会し、結婚し、子供が産まれても変わることはなかった。

「龍くーん!ご飯だよー!!」

「パパー早くー」

「お腹すいたぁ~」

瑠奈に咲桜に菜乃花の順で筋トレをしていた龍を呼ぶ声が家の中から聞こえる。

相変わらず「龍くん」と呼ぶ所も、娘達と一緒になって笑い転げる所も、全てが愛しく思う。

大事なモノを守るために龍は今日も頑張るのだった。

「あ、彩月くん着いたって!」

ぜってぇ守ると更に誓いを立てた。



END