花火が終わり、ざわつく駅まで何とか戻ってきた。
電車の時間までまだ余裕があったので人気のない柱の裏側で2人は向かい合うようにして立っていた。
「また、明日から練習?」
「今週末が試合だからなー」
龍が事実を伝えると瑠奈の目元に陰りが見えた。
「また練習見に来て良いし、試合も来いよ。こうやって出掛けるのは難しいかもしんねぇけどお前の顔は見てぇんだ」
繋いでいない右手をそっと瑠奈の頬に沿わすと俯いていた視線が上がり、ぶつかった。
小さめの顔に少しふっくらした頬。
食べてしまいたくなる唇に近付く。
これが初めてのキス。
チュッと一瞬だけ重ねるだけにしておいた。
そうじゃないと襲ってしまいたくなる。
「そろそろ電車来るから行くか」
視線を瑠奈からはずし、改札口の方へ向ける。
そんな事をしても聡い瑠奈には真っ赤になっているのはバレているだろう。
「龍くん、大好き」
そう言って瑠奈は龍にぎゅっと抱き付いた。
電車の時間までまだ余裕があったので人気のない柱の裏側で2人は向かい合うようにして立っていた。
「また、明日から練習?」
「今週末が試合だからなー」
龍が事実を伝えると瑠奈の目元に陰りが見えた。
「また練習見に来て良いし、試合も来いよ。こうやって出掛けるのは難しいかもしんねぇけどお前の顔は見てぇんだ」
繋いでいない右手をそっと瑠奈の頬に沿わすと俯いていた視線が上がり、ぶつかった。
小さめの顔に少しふっくらした頬。
食べてしまいたくなる唇に近付く。
これが初めてのキス。
チュッと一瞬だけ重ねるだけにしておいた。
そうじゃないと襲ってしまいたくなる。
「そろそろ電車来るから行くか」
視線を瑠奈からはずし、改札口の方へ向ける。
そんな事をしても聡い瑠奈には真っ赤になっているのはバレているだろう。
「龍くん、大好き」
そう言って瑠奈は龍にぎゅっと抱き付いた。

