マナーモードにしていた携帯が懐で震え、それを取り出す。
瑠奈からのメッセージアプリだった。
『今、駅のホームに着きました!めちゃくちゃ人多くて大変だったぁ(T_T)龍くんは今どこにいるの?』
可愛らしい絵文字やスタンプと共に到着の報告だったのでふっと頬が緩んだ。
そして急いで返事をした。
『北口の改札前で待ってる。ゆっくり出てこいよ』
するとすぐに『了解』と返事が来た。
今まで散々無視してきた女豹2人組はまだしつこく自分の前にいたことをこの時改めて知った龍はフーとため息をついた。
そして寄り掛かっていた柱から背中を離すと
「あ、ようやく行く気になったぁ~?」
「ほらぁ~早く行こ行こ!」
2人が両サイドから腕を絡め取ろうとするのが見えたのでさりげなく腕をかわして、改札前まで歩く。
自分は背が高いが小さな瑠奈のことならどんな所でだって見つけ出す自信がある。
試合を観に来てくれたときでも、控えめにスタンドで観ている瑠奈を毎回見つけ出している。
それぐらい龍は瑠奈のことを大事に想っていた。
そして浴衣姿の瑠奈が改札までやってきた。
「龍くん、お待たせ!遅くなっちゃってごめんね!」
「時間ピッタリだから大丈夫」
「ちょっと!その女誰よ!」
後ろから女豹改めハンターがギラリと瑠奈を威嚇するように睨み付けている。
そもそもお前ら誰だよって話なのだがそれすら棚に上げている。
「この人は私達とお祭り回るんだからね!」
ハンターAがそう言うとハンターBも「そーよそーよ」と同調する。
だがそんなのに怖じ気付く瑠奈ではない。
「え、龍くん。この人たち誰?」
「男運のない哀れな女?」
「ちょっ、龍くん!言い過ぎじゃない?」
龍はそっと瑠奈に寄り添い、自分の左手と瑠奈の右手を絡ませた。
「じゃあさっきからずーっとこのハンターに狙われてた可哀想な俺?」
そう言って首をかしげ、ぶりっ子をする龍に堪えきれず瑠奈は笑ってしまった。
そこまで言われてしまっては成す術もないハンター2人組はスゴスゴと退散していった。
「先に言っとくけど逆ナンされたけど瑠奈が来るまで一言も喋ってねぇからな」
不安にさせたくなくて、じっと瑠奈を見つめると瑠奈は頬を赤く染めてコクリと頷いた。
瑠奈からのメッセージアプリだった。
『今、駅のホームに着きました!めちゃくちゃ人多くて大変だったぁ(T_T)龍くんは今どこにいるの?』
可愛らしい絵文字やスタンプと共に到着の報告だったのでふっと頬が緩んだ。
そして急いで返事をした。
『北口の改札前で待ってる。ゆっくり出てこいよ』
するとすぐに『了解』と返事が来た。
今まで散々無視してきた女豹2人組はまだしつこく自分の前にいたことをこの時改めて知った龍はフーとため息をついた。
そして寄り掛かっていた柱から背中を離すと
「あ、ようやく行く気になったぁ~?」
「ほらぁ~早く行こ行こ!」
2人が両サイドから腕を絡め取ろうとするのが見えたのでさりげなく腕をかわして、改札前まで歩く。
自分は背が高いが小さな瑠奈のことならどんな所でだって見つけ出す自信がある。
試合を観に来てくれたときでも、控えめにスタンドで観ている瑠奈を毎回見つけ出している。
それぐらい龍は瑠奈のことを大事に想っていた。
そして浴衣姿の瑠奈が改札までやってきた。
「龍くん、お待たせ!遅くなっちゃってごめんね!」
「時間ピッタリだから大丈夫」
「ちょっと!その女誰よ!」
後ろから女豹改めハンターがギラリと瑠奈を威嚇するように睨み付けている。
そもそもお前ら誰だよって話なのだがそれすら棚に上げている。
「この人は私達とお祭り回るんだからね!」
ハンターAがそう言うとハンターBも「そーよそーよ」と同調する。
だがそんなのに怖じ気付く瑠奈ではない。
「え、龍くん。この人たち誰?」
「男運のない哀れな女?」
「ちょっ、龍くん!言い過ぎじゃない?」
龍はそっと瑠奈に寄り添い、自分の左手と瑠奈の右手を絡ませた。
「じゃあさっきからずーっとこのハンターに狙われてた可哀想な俺?」
そう言って首をかしげ、ぶりっ子をする龍に堪えきれず瑠奈は笑ってしまった。
そこまで言われてしまっては成す術もないハンター2人組はスゴスゴと退散していった。
「先に言っとくけど逆ナンされたけど瑠奈が来るまで一言も喋ってねぇからな」
不安にさせたくなくて、じっと瑠奈を見つめると瑠奈は頬を赤く染めてコクリと頷いた。

