クリスマスの翌日は二人で婚約指輪を買いに行き、それは出来上がりまでに時間が掛かるので普段使い用にと別のシンプルなペアリングも買って貰った。

そして彩月くんから「いつまでいるんだ?」という催促メールを無視していたら母から「彩月ウザいから早く帰ってきて。マジうざい」とメールが入ったので仕方なく年末に帰国することになった。

それに対しても龍くんはかなり譲歩してくれた。

「彩月はムカつくけどお前のお袋さんに嫌われてくないからな」

という理由だった。

友達や家族へのお土産をたっぷり買い込み、龍くんに買って貰った服もスーツケースに入るだけ詰め込んだ。

ちなみに私が予約したホテルはメイクを直したりするのに使ったくらいですぐにチェックアウトさせられた。

その後、帰国するまでは龍くんも試合がいくつかあるのかそのままスウィートルームに宿泊するので私もそこで滞在させてもらった。