武瑠は僕を睨みながらツマミを食べる。
僕と鈴はつい最近入籍した。
公な結婚式はまだだけど、落ち着いたら執り行いたいと思う。

「今日はサンキューな!
呑みまた誘えよ!
またなー。」
…武瑠は少し酔っ払いながら帰っていく。
僕は鈴と手をつなぎながら帰り道を歩く。
「…またね、っていいな。」
「うん?」
「何通りもあるよね。」
引っ越す時とかに言う時は悲しげだし。
帰る時のまたね。は直ぐに会えるし。
色んなまたね。がある…
「そうだよ。いい言葉なんだよ。またね。」
鈴の星空を見上げる。
…いつの間にか、僕の絵のモデルになっている鈴。
いつか本当にまたね。の絵の天使に会えるかもしれない。
だから、その時まで、またね。
【卯月輝side END】
番外編ーifー
〜END〜