「まあ近いうちに返事くれって言われて名刺も貰ったんだけど…」
「そうか…」
輝の顔は迷っている。
「…正直…」
「おーし、授業始めんぞー」
輝が何かを言いかけた時に教師が入ってきやがった。
「また後で話そうぜ。」
「…うん。」
輝は授業を受ける体制になる。
仕方なく俺も前を向いて机の上に教科書を出す。
…あぁー…もう眠い。
教科書読んでるだけなのに眠たい…
ーガンッ!
少しウトウトしていた時に椅子の下に衝撃が走って覚醒した。
後ろを振り向くと輝はノートを取っている。
「…おい…」
「自分が言ったんだからね。」
…まじでする奴がいるかよ…
輝は少し俺を見て意地悪そうに微笑む。
「次寝てたらシャーペンのこっちで刺すよ。」
「…おっかねえなあ…」
シャーペンの芯が出てくる方でかよ…
それ何気に痛えからだめだかんな?
…ダメだ。眠いけど…
寝たら刺される。
睡魔と戦う俺。
後ろで涼しそうな顔をしてカリカリノートを取ってる輝。
…絶対寝ない。
「ー…おわった…」
「うん。1日終わったね。」
「いつもなら鈴ちゃん来るのに今日いねえじゃん。」
「赤坂さんと帰ってったよ。」
赤坂…
ああ、中学が同じだったやつか。
中学では成績トップ。
スポーツも出来るが表情が乏しい。
基本無表情。
…可愛い顔してんのにな。
「…で、いいかけてたことって…」
「ん?
…ああ、忘れていいよ。」
「あ゙ん?」
少しガンを飛ばすと輝は少しビクリとする。
「…はあ…
…正直、迷ってはいるんだけど。
僕は昔から絵描きになりたかったんだ。」
遠い目をして輝は1冊のノートを取り出す。
「今でも諦めきれていなくてね。」
手渡されたノートを開く。
「度々ここに描いて気持ちを鎮めてるんだ。」
ノートは自由帳みたいな感じで線一本ない。
「…すげえ。」
「僕は、僕の絵でみんなを幸せにしたかったんだ。」
風景画も凄いけど。
前に鈴ちゃんに見せてもらった絵も凄かった。
何より、輝の家に行った時に大きなキャンバスに描かれていたたくさんの絵も凄かった。
「なあ、今から家行ってもいいか?」
「別にいいけど。」
輝にノートを返して俺はカバンを持つ。
2人で駐輪場に向かって自転車を出す。
輝が自転車を漕ぎ出して俺は後ろを走る。
…俺の自転車。
ボロボロなんだなあ…
1回掃除しないと…
「お邪魔しまーす。」
「どうぞ。」
輝は玄関を開けて中に入っていく。
「そうか…」
輝の顔は迷っている。
「…正直…」
「おーし、授業始めんぞー」
輝が何かを言いかけた時に教師が入ってきやがった。
「また後で話そうぜ。」
「…うん。」
輝は授業を受ける体制になる。
仕方なく俺も前を向いて机の上に教科書を出す。
…あぁー…もう眠い。
教科書読んでるだけなのに眠たい…
ーガンッ!
少しウトウトしていた時に椅子の下に衝撃が走って覚醒した。
後ろを振り向くと輝はノートを取っている。
「…おい…」
「自分が言ったんだからね。」
…まじでする奴がいるかよ…
輝は少し俺を見て意地悪そうに微笑む。
「次寝てたらシャーペンのこっちで刺すよ。」
「…おっかねえなあ…」
シャーペンの芯が出てくる方でかよ…
それ何気に痛えからだめだかんな?
…ダメだ。眠いけど…
寝たら刺される。
睡魔と戦う俺。
後ろで涼しそうな顔をしてカリカリノートを取ってる輝。
…絶対寝ない。
「ー…おわった…」
「うん。1日終わったね。」
「いつもなら鈴ちゃん来るのに今日いねえじゃん。」
「赤坂さんと帰ってったよ。」
赤坂…
ああ、中学が同じだったやつか。
中学では成績トップ。
スポーツも出来るが表情が乏しい。
基本無表情。
…可愛い顔してんのにな。
「…で、いいかけてたことって…」
「ん?
…ああ、忘れていいよ。」
「あ゙ん?」
少しガンを飛ばすと輝は少しビクリとする。
「…はあ…
…正直、迷ってはいるんだけど。
僕は昔から絵描きになりたかったんだ。」
遠い目をして輝は1冊のノートを取り出す。
「今でも諦めきれていなくてね。」
手渡されたノートを開く。
「度々ここに描いて気持ちを鎮めてるんだ。」
ノートは自由帳みたいな感じで線一本ない。
「…すげえ。」
「僕は、僕の絵でみんなを幸せにしたかったんだ。」
風景画も凄いけど。
前に鈴ちゃんに見せてもらった絵も凄かった。
何より、輝の家に行った時に大きなキャンバスに描かれていたたくさんの絵も凄かった。
「なあ、今から家行ってもいいか?」
「別にいいけど。」
輝にノートを返して俺はカバンを持つ。
2人で駐輪場に向かって自転車を出す。
輝が自転車を漕ぎ出して俺は後ろを走る。
…俺の自転車。
ボロボロなんだなあ…
1回掃除しないと…
「お邪魔しまーす。」
「どうぞ。」
輝は玄関を開けて中に入っていく。



