明日には、笑顔に戻るから。
輝との付き合いは短いけど、こんなに愛おしく想えるなんて思ってなかったよ。
私は、輝の全てが大好きです。
「…輝、愛してるよ。」
輝の亡骸。
私は輝の頭を撫でる。
…私が不安な時はいつも頭を撫でてくれたよね。
…もうあの手はない。
輝の髪、ふわふわで柔らかい。
まつ毛もこんなに長かったんだ。
「…ふふっ」
今更、輝の素敵なところ見つけちゃった…
輝が生きてる時に見つけたかった。
「…っ…ありがとうっ…輝…」
幸せだった。
どれだけ心臓が苦しくても。
私の隣に輝がいてくれただけで。
…本当に幸せだった…
私、輝の彼女になれて良かった。
…見守ってて、くれるかな…
これから、前を向いて歩いていく私を。
輝の亡骸が優しく微笑んだように見えたのはきっと私の気の所為だろう…
「…じゃあ…またね。輝…」
さようなら、大好きだった人。
【佐倉鈴side END】