『…輝、怖いよ…』
…助けて、輝…
くらい。
ひとりぼっち。
…寂しいよ。
…ねえ、輝…
そばにいてくれるって…言ってたのに…
なんで…
1人は嫌だよ…
怖いよ。
『…輝ぅ…』
今すぐ、輝に会いたい。
あの笑顔を見たらきっと、安心できるから…
『…ず、鈴…』
『……輝?』
『…大丈夫だよ。もうすぐ、楽になれるよ。』
…どこ?
輝の声はするのに姿は見えない。
変わらずひとりぼっち。
『輝…どこ…?』
『大丈夫、1人じゃないから。
ゆっくり、目を閉じてから開けてごらん。』
…ゆっくり、深呼吸するみたいに。
言われたとおり、私はゆっくり目を閉じてからゆっくり目を開ける。
『ほら、言った通りでしょ?』
『輝っ…』
よかった…
いつだってそばにいてくれる輝…
輝さえいればなんにも要らない。
輝がいない世界なんて、私の生きる意味が無い…
『鈴、もう大丈夫。』
『…?』
『耳を澄ましてごらん。』
…とくん。とくん。
…これは、誰かの心音…?
『これは、鈴の心音だよ。』
…私の…?
新しくなった私の心臓の音…?
『もう大丈夫だよ、ほら、周りをみてごらん。』
輝が私に手を差し出す。
自然とその手をにぎって私は立ち上がる。
『ほら、鈴はもう1人で立てる。』
…え?
今のは…
1人でたってないよ…?
『僕がいなくてももう大丈夫。』
輝は私と繋いでいた手を離して微笑む。
私は…輝と一緒じゃなきゃやだ。
1人は…怖い。
『ひとりにしないでっ…』
私は慌てて輝の手を握りしめる。
『鈴、安心して。そばにいるよ。』
…そっと目を開ける。
確かに輝はそこにいて優しく笑っていた。
『…大丈夫だから。』
優しく微笑む輝の顔は見たことがないくらい寂しそうで。
このままだと輝が消えてしまいそうだ。
『…なんで、輝消えてるの…?』
『そろそろ時間だからかな。』
自分の体を見てもう一度私を見る輝。
『…やだよお…』
『鈴、強く生きるんだよ。』
…その言葉、手術の前にも…
『僕が鈴の前から消えても、僕の1部は鈴の中にあるからね。』
ふわっと風が吹いて輝は消えてしまった。
『…輝…?』
…広い空色の空間の中にひとりぼっち。
…ふと上を見ると、輝が描いた天使が輝く何かを持っている。
…確か、この絵の題名は…
『…またね…』
天使は私の所に降りてきてその輝く何かを手渡す。
天使の顔はよく見たら私にそっくりで。
『…大丈夫…』
『…え?』
『これは、輝が私に遺してくれたもの。』
…助けて、輝…
くらい。
ひとりぼっち。
…寂しいよ。
…ねえ、輝…
そばにいてくれるって…言ってたのに…
なんで…
1人は嫌だよ…
怖いよ。
『…輝ぅ…』
今すぐ、輝に会いたい。
あの笑顔を見たらきっと、安心できるから…
『…ず、鈴…』
『……輝?』
『…大丈夫だよ。もうすぐ、楽になれるよ。』
…どこ?
輝の声はするのに姿は見えない。
変わらずひとりぼっち。
『輝…どこ…?』
『大丈夫、1人じゃないから。
ゆっくり、目を閉じてから開けてごらん。』
…ゆっくり、深呼吸するみたいに。
言われたとおり、私はゆっくり目を閉じてからゆっくり目を開ける。
『ほら、言った通りでしょ?』
『輝っ…』
よかった…
いつだってそばにいてくれる輝…
輝さえいればなんにも要らない。
輝がいない世界なんて、私の生きる意味が無い…
『鈴、もう大丈夫。』
『…?』
『耳を澄ましてごらん。』
…とくん。とくん。
…これは、誰かの心音…?
『これは、鈴の心音だよ。』
…私の…?
新しくなった私の心臓の音…?
『もう大丈夫だよ、ほら、周りをみてごらん。』
輝が私に手を差し出す。
自然とその手をにぎって私は立ち上がる。
『ほら、鈴はもう1人で立てる。』
…え?
今のは…
1人でたってないよ…?
『僕がいなくてももう大丈夫。』
輝は私と繋いでいた手を離して微笑む。
私は…輝と一緒じゃなきゃやだ。
1人は…怖い。
『ひとりにしないでっ…』
私は慌てて輝の手を握りしめる。
『鈴、安心して。そばにいるよ。』
…そっと目を開ける。
確かに輝はそこにいて優しく笑っていた。
『…大丈夫だから。』
優しく微笑む輝の顔は見たことがないくらい寂しそうで。
このままだと輝が消えてしまいそうだ。
『…なんで、輝消えてるの…?』
『そろそろ時間だからかな。』
自分の体を見てもう一度私を見る輝。
『…やだよお…』
『鈴、強く生きるんだよ。』
…その言葉、手術の前にも…
『僕が鈴の前から消えても、僕の1部は鈴の中にあるからね。』
ふわっと風が吹いて輝は消えてしまった。
『…輝…?』
…広い空色の空間の中にひとりぼっち。
…ふと上を見ると、輝が描いた天使が輝く何かを持っている。
…確か、この絵の題名は…
『…またね…』
天使は私の所に降りてきてその輝く何かを手渡す。
天使の顔はよく見たら私にそっくりで。
『…大丈夫…』
『…え?』
『これは、輝が私に遺してくれたもの。』



