主将「おい!山本!
もっとやる気出せ!」

山本「はい!すみません!」

野球部の主将と1年生で
レギュラーになった山本くんとの
やり取りを見ながら先輩は
微かに微笑んでいた。

瀬那「俺、キャプテンに
向いてないのかもな。
キャプテンなんて面倒な事
龍星に任せれば良かった。」

先輩の口から初めて聞いた弱音だった。

雫「やっぱり先輩はカッコイイです。
いつも一生懸命で頑張り屋さんで
前だけを向いて歩く先輩の事
めちゃくちゃ好きです。
ずっとその背中を追いかけたい。
4歩後ろからでいいから
ずっとずっと追いかけたいって思います。」