雫「そうですか。
私も今日の所は帰ります。」

真名井「瀬那いないんじゃ
つまらないもんね。」

雫「はは、ですね。」

真名井さんに頭を下げ
サッカー部を後にした私は
どこかにいるであろう先輩を探す。

なんとなくだけど先輩はまだ
帰ってないような気がした。

いつの日かと同じように
先輩は野球部のバックネット裏にいた。

雫「先輩が部活サボるなんて
珍しいですね。」

瀬那「何しに来たんだよ。」

雫「滅多に見られない先輩の
体操着姿、もう一度見たくて
探しちゃいました。」

小さなため息をついた先輩は
ボーッと野球部の練習を眺めていた。