曽根崎「待ってください!
鏑木先輩!これ、どうゆう事ですか?」

瀬那「見りゃ分かるだろ。
お前が龍星の代わりに試合に出ろ。」

曽根崎「でも...俺よりも梶谷先輩の方が...」

項垂れる私の背後では
クラスメイトの曽根崎くんが
鏑木先輩に1枚の紙を突き出していた。

瀬那「監督と話し合って決めた。
これは決定事項だ。
今回の試合に龍星は出さない。」

その間に梶谷先輩が割って入る。

龍星「何で俺に言わねぇんだよ。
確かに今、調子は悪いけど
俺は必ずお前の期待に応える。
お前の足は引っ張らない。だから...」

瀬那「お前の戯言に付き合ってる暇はない。
この部は実力主義だ。
使える奴を使う。そんな事
いちいち言わなくても分かってるだろ。」