瀬那「何だよ、それ。」

雫「優しい。スポーツが出来る。
性格がいい。勉強が出来る。
それと同じです。
ううん、それ以上の才能です。
だって努力すれば、優しくなれるし
性格も良くなる。
頑張ればスポーツだって
勉強だって出来るようになる。
でも、どれだけかっこよく
生まれたいって思っても
努力でそれはどうにもなりません。
先輩は才能を持って
生まれてきた人間です。」

先輩は一瞬だけ、今まで
見せた事のない笑顔を見せた。

瀬那「早く食え。食ったら帰る。」

雫「じゃあ、ゆっくり
食べなきゃですね。
せっかくの先輩との2人きりの時間。
大切にしたいですから。」