瀬那「北見、行くぞ。」

雫「え?行くってどこにですか?」

相変わらず、私を無視した先輩は
スタスタと歩き始める。

慌ててカバンを持った私は
先輩の背中を追いかける。
詰め寄る気にはならない。
てゆーか、先輩が着いてこいって
言うのならどこへだって着いて行く。
着いていきたい。
例え、その先が地獄でも先輩が
前を歩くのなら私は
その背中を追いかけたい。

1台の車の前で立ち止まった
鏑木先輩は振り返ると面倒くさそうな
表情で尋ねた。

瀬那「どれにすんだよ?」

小走りで鏑木先輩の隣に立つと
目の前にはクレープ屋さんがあった。