先輩手に入れます!


龍星「ごめん、北見ちゃん。
瀬那、もう帰ったみたい。」

雫「そうですか。仕方ないですね。
これ、サッカー部の皆さんに差し入れです。
負けちゃったけど
応援、嬉しかったです。」

龍星「わざわざ良かったのに。
でも、ありがとう。
有難くいただきます。」

雫「はいっ!では、私はこれで。」

ほんの少しだけ悲しいけど仕方ない。
負けちゃったから鏑木先輩との
デートはお預けだ。

思えば今日は鏑木先輩と
全然話せなかったな、なんて
思いながら教室に戻ると
私のクラスの前に鏑木先輩がいた。