先輩手に入れます!


雫「頑張りますっ!!」

先輩達に手を振り返すと皆、笑ってた。

先生「北見さん、始めますよ。」

雫「はい、すみません。」

ーいちについてよーい
ーパン

ピストルの音と共に軽快に走り出す。
さっきまでの緊張が嘘かのように
足が軽かった。
それは、多分、さっきの頑張れの
おかげだと思う。

もちろん私は1番にゴールテープを切った。

龍星「北見ちゃん!おめでとー!」

私はもう一度、梶谷先輩に手を振る。

見返りを求めていた訳じゃないけど
サッカー部の事を今まで
応援してきて良かったって思った。

こんな大きなプレゼントを
貰えるだなんて思わなかった。