雫「そんな事ないと思いますよ。
ごめんなさい。
私はまだ、この学校の体育祭って
経験した事ないから...噂に聞く
本気がどれほどのものなのかは
分かりません。でも、サッカー部の
人達に感謝する人もいると思います。」
瀬那「北見も見たら分かる。
俺たちに向けられる目。」
雫「もしもそうだとして...
先輩達の事を良く思ってない人が
いたとしても...
先輩達がいて良かったって
思う人も大勢いると思います。
例えば、運動が苦手で体育祭なんて
嫌だなって思ってる人は
サッカー部の皆がいてくれるおかげで
救われる事ってあると思うんです。
お前のせいでって言われなくて
済むと思うんです。
自分の失敗をサッカー部の皆が
取り戻してくれたら、いてくれて
良かったって思うと思うんです。」
瀬那「それは一部の人間の話だろ。」
雫「でも、先輩の話も
一部の人間の話ですよね?
皆が皆、そんな風には
思ってないと思いますよ。
想像でしかないけれど...。」
先輩は頭を何度かガシガシと掻くと
もう一度、短いため息をついた。



