だって、その先には鏑木先輩の
想いがあるから。
瀬那「何で気付けねぇんだよ。」
雫「え?」
瀬那「何で、余命宣告されなきゃ
命の大切さに気付けねぇんだよ。
残り3日の命だろうが
残り3ヶ月の命だろうが
残り3年の命だろうが
いつまで続くか分からない命だろうが
同じ大切な命には変わりないだろ。」
雫「ですね。何で...気付けないんですかね。
生きていれば...きっといい事あるのに。」
瀬那「生きてたって同じだろ?」
きっと、大切な事を教えてくれるから。
瀬那「言っただろ?一緒に住もうって。
俺たちは未成年だけど
大人に頼らなきゃ生きていけないけど
でも、もう立派な大人なんだ。
1人で生きる覚悟を決めたその
瞬間から俺たちはもう大人なんだよ。
北見。もう1度だけ言う。
俺と一緒に住もう。」



