今までの私の行動を
咎めない先輩はやっぱり優しい。
でも、私には先輩が
ここにいる理由が分からない。

雫「何がですか?」

瀬那「両親は離婚した。
お前は1人で生きる覚悟を決めた。
それだけで十分だろ。」

雫「すみません。私バカなんで
もっと分かりやすく言って貰えますか?」

そして、やっぱり先輩は
私の質問とは到底結びつかない
話を始める。

瀬那「俺さ、よく思うんだよ。
ドラマや映画でよく見る
余命宣告されてから主人公が
必死に生きるやつ。
ああゆうのってアホらしいよな。」

雫「そんな事ないんじゃないですか?
最後まで後悔しないように
必死に生きる姿は素敵ですよ。」

でも、答えずにはいられない。