雫「...先輩。」

先輩に会うのは、随分と久しぶりだった。

言い訳はいくらでも出来るけど
主に、私が先輩の事を避けていたせいだ。

匡貴に説得されても尚。
意固地に。意地っ張りに。

それは、多分。
終わらない関係を望んでいたから。

瀬那「匡貴、悪いんだけど
喉乾いたからこれで
ジュースでも買ってきてくんない?」

匡貴「了解しました。」

匡貴がいなくなると先輩は
ズカズカと家の中に足を踏み入れ
さっき私が荷解きしたばかりの
荷物をもう1度ダンボール箱に
しまい始めた。

雫「何してるんですか?」

瀬那「もういいだろ。」