ーピンポーン

雫「はいはい。」

ーガチャ

匡貴「不用心だな。
ちゃんとモニター確認しろよ。」

あの日以来、匡貴の事を
避け続けた私の事を
咎める事なく、遠慮もなく
匡貴は私の部屋を訪れた。

雫「何...しに来たの?」

匡貴「手伝いに来た。
雫、昔から片付け苦手だから
全然進んでないかと思ってさ。」

変わらないその笑顔は私を
少しホッとさせる。

雫「ありがとう。」

匡貴「後...お客さんも。」

雫「え?」

匡貴がドアを大きく開くと
先輩が顔を覗かせた。