匡貴「悲しい事が多いよな。
世の中の大半って悲しい事や
辛い事で出来てるんじゃないかって
俺も時々思う事があるんだよ。
でも、それって...幸せな事を
覚えてないだけなんじゃない?」

雫「覚えてないって?」

匡貴「例えば、買い物をしてその
合計額と財布の中のお金が
ピッタリだった。そんな
ちっぽけでどうでもいいような
幸せな事や嬉しい事って
全然覚えてないよな。
でも、悲しい事や辛い事は
どんなにちっぽけでどうでもよくても
俺たちは覚えてしまってる。
だから、余計に辛くなるんじゃない?」

到底、それが私の答えにはならなかった。

雫「意味が分からない。」