舌打ちをする鏑木先輩とは
正反対の態度で梶谷先輩は
鼻歌を歌いながら
ロッカーからユニホームを取り出す。

龍星「北見ちゃん。」

雫「何ですか?」

龍星「そのうちでいいから
線香あげにいってもいいかな?
落ち着いてからで構わないから。」

やっぱり。梶谷先輩も知ってるんだ。
お姉ちゃんの事。

雫「はい。きっと喜びます。」

龍星「ありがとう。」

梶谷先輩の笑顔は太陽のようだ。
暗い気持ちを明るく照らしてくれる。
分厚い上衣を剥ぎ取ってしまいたい。
そう思わせてくれる。とても明るい笑顔だ。