ーガチャ

龍星「おはよー!
...て、ごめん。邪魔した?」

瀬那「別に。」

だから、いつも通りの笑顔で
その場所に現れた梶谷先輩に救われた。

龍星「お!噂の北見ちゃん特製
特大おにぎりだ。」

その場の空気を察したのか
梶谷先輩はわざとらしく
私が作ってきたおにぎりを指差す。

これが、全ての事情を
知っているであろう
梶谷先輩の優しさだ。

雫「良かったら、梶谷先輩も食べますか?」

龍星「え?いいの?じゃあ...」

梶谷先輩の手から鏑木先輩はおにぎりを奪う。

瀬那「お前には絶対にやらねぇ。」

龍星「お!今日はやけに素直だねぇ。」