雫「面と向かって以外は...ですけどね。」

瀬那「は?何だよ、それ。」

雫「私には、いっぱい
言ったじゃないですか。
ウザイとかしつこいとか。」

そう思って精一杯強がったけど
調子に乗り過ぎたかな?

目を伏せた先輩の表情を見て後悔した。
私は、また無意識の内に先輩を...

瀬那「ウザイもんはウザイだろ。
でも、今ここに俺がいるのは
お前のウザさの勝利だから。」

また、気まずい空気が流れる。
私と先輩の間に。だって...

優しくされると困ってしまう。
その優しさに触れたのは
随分と昔だから。

今の私の表情が分からなくて。
笑顔も涙も分からない。
上手い返し方も見つからない。