瀬那「もういいから。」

雫「何がですか?」

瀬那「お前って、本当に鈍いのな。」

雫「これでも、一応
空気は読んで生きてるつもりです。」

そう、私は鈍くなんかない。
誰よりも敏感なはずだ。
人の心を人の顔色を伺う事に関しては。

瀬那「じゃあ、あれだ。
お前は傷付いてる事に
気付かない人なんだな。
普段も十分うるさいけど
お前、傷付いてる時
1.5倍よく喋るから。」

雫「はは。気のせいですよ。」

でも、先輩はちゃんと知っててくれる。
私が先輩の事を知ってるのと同じ分だけ。
先輩も私の事を知っててくれる。